【ゴミ事情】インドネシア メダン市のゴミ銀行を調査!
こんにちは。
日本はかなり涼しいようですが…。
こちらはずっと暑いです。
四季っていいなとつくづく感じます。
今回は「ゴミ銀行調査」の様子を紹介します。
※聞き取り調査をする学生
ゴミ銀行って?
以前一度ブログでも取り上げた【ゴミ銀行】
簡単に言うと、ゴミを買い取ってお金に換えてくれる銀行です。
※以前の記事はこちらから
インドネシアではかなり広がっているこのシステム。
ただメダン市では、ゴミ銀行があまり広まっていないのが現実です。
いざ!ゴミ銀行調査へ。
今回は、メダンで廃棄物処理研究をされてらっしゃる方の調査に同行させていただきました。
メダン市内にある4カ所のゴミ銀行を周り、聞き取り調査をしていきます。
※日本人研究員の方1名、市内大学の先生1名、大学生2名と僕で調査しました。
メダンの中心的ゴミ銀行
市北部の海岸近くのベラワンという地域に、メダンの中心的なゴミ銀行があります。
このゴミ銀行は、JICAの草の根事業や、日本領事館の支援によって建設、器具の購入がなされました。
※寄贈車には日本の国旗が記されています。
このセンターには生ゴミを堆肥化するコンポストセンターの他、資源の保管施設、クリニックがあります。
このゴミ銀行でやっている事は…。
●メダン市内ゴミ銀行のとりまとめ。
各ゴミ銀行で集められたゴミ(資源)が、ここに集められます。
●クリニック
併設のクリニックでは、ゴミ銀行の会員が医療サービスを受ける事が出来ます。
ここでは高倉式コンポストが採用されています。
※以前の記事はこちらから
この高倉式コンポスト、分解日数が短く効率的に生ゴミを堆肥化する事が出来ます。
ただ、コンポストの材料費が多少かかり、毎日に混ぜなければならないという課題もあります。
※コンポストセンターは大型で、家庭用コンポストとはスケールが違います。
施設面はもちろんのこと、この施設を運営するNGOの代表アルマさんがとっても素敵な方です。
ゴミの処理を通して、より良い地域になるようにと精力的に活動されています。
その他のゴミ銀行
ゴミ銀行には、教育タイプ、クリニックタイプ、商品交換タイプなど様々あります。
例えば教育タイプは、子ども達が家からゴミ(資源)を持ち寄り、その資源を授業料にあてるというもの。
子ども達に環境教育を行いつつ、経済的にも支援するというとっても画期的なものです。
ただ、そうはいっても学校の施設を週に1回ゴミ銀行として利用しているため、施設のサイズや衛生面などの課題もあります。
※ゴミ銀行として利用される幼児教育施設
調査を通して感じた事
調査に参加し感じた事、多くの施設が問題を抱えているという事です。
運送やスペース、人員の問題であったり…。
お金が絡む問題が多く、自治体が動かなければ解決が難しいのも現実です。
苦労を重ねながらも多くの人々がゴミ銀行を運営している理由は、
「ゴミ銀行を通して、地域を良くしたいと願っている」
からです。
僕もそんな住民の皆さんの力になりたい。
自分に出来る事を探そうと思っています。