Tidak apa apa 気楽にいこう。

インドネシア スマトラ島で活動する青年海外協力隊 TOMO のブログ。

【ゴミ事情】インドネシアのゴミ最終処分場

こんにちは。

ブログってすぐ書かないとだめですね。

後でと思っても、書かない…。

これじゃ活動記録にならない!

という事で、今回はインドネシアのゴミ最終処分場事情。

 

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デリーセルダン県のゴミ最終処分場で。

メダンの隣、デリーセルダン県のゴミ最終処分場

今回訪れたのは、メダン市の隣デリーセルダン県のゴミ最終処分場。

デリーセルダン県は北スマトラ州の中でも、環境に熱心なエリアと言われています。

 

4.2htのこの最終処分場には、県内から毎日約40台のトラックでゴミが運ばれて来ます。

リサイクルがほとんどされていない、インドネシアでは埋め立てがゴミの主な処分方法。

この処分場では、週に一度ゴミの上に土をかぶせる方法で埋め立てています。

※2000年頃までは、最終処分場でゴミを焼いていたそうです。

 

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ゴミ最終処分場に運ばれるゴミ。

ゴミを分別する「ウェストピッカー」

ここには「ペムル」と呼ばれる「ウエストピッカー」が、リサイクル可能なゴミを拾い売却しています。

インドネシアのリサイクルは、この「ウエストピッカー」が担当していると言っても過言ではありません。

この最終処分場のウエストピッカーは約30家族。

子どもは作業を禁止されているそうですが…

危険な現場でたくさんの人が働いています。

素手でゴミを拾う人も多く、衛生面も不十分です。

給料は1週間に1人約Rp300,000(約2,700円)ほど。

ウェストピッカーの生活向上は、大きな課題です。

 

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処分場からゴミを収集するウエストピッカー。

デリーセルダン県のゴミ最終処分場がすごい!

とはいえ、このデリーセルダン県のゴミ最終処分場はインドネシアの中でもかなり進んでいます!

 

コンポストを作っている!

なんと驚く事に、ここではゴミの中からコンポスト化出来そうなゴミを選び、コンポストにしています。

2015年から、県が主導して始めたというこのシステム。

特に何も使わず、約1ヶ月かけてコンポストにします。

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果物の殻などの生ゴミコンポストになります。

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生ゴミから出来上がったコンポスト(堆肥)。



②牛や羊がいない!

インドネシアのゴミ最終処分場には、たいてい牛や羊がいます。この動物たちがゴミを食べているのです。

しかし、この最終処分場には鶏こそ数羽いたものの、牛や羊はいません。

それだけしっかり管理されているという事です。

 

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重機でゴミを積み上げています。

③メタンガスを利用している!

なんとここでは、ゴミから出るメタンガスをガスに利用しています。

具体的な量や採取方法は聞けなかったんですが、すごい!

 

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ゴミから出るメタンガスを採取する装置。

④排水を浄水している!

「いや〜すごいな〜」何て思って、最終処分場の横道を歩くと、そこには池が!

何と最終処分場の下にはパイプがあり、汚水が集められ浄水されるんだとか!

すごい!デリーセルダン!

 

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下水の浄化装置。

 

こんな感じで、課題はあるもののかなり先進的なデリーセルダンの最終処分場。

なぜこんなにデリーセルダンはすごいのか?

それは、環境局長が素晴らしいから。

北スマトラ州やメダン市の環境局もがんばれ!

 

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ゴミ最終処分場の横には、緑も広がっています。

インドネシアで街を綺麗にするには、行政トップの力が必要だと改めて感じました。