Tidak apa apa 気楽にいこう。

インドネシア スマトラ島で活動する青年海外協力隊 TOMO のブログ。

終戦の日と独立記念日

こんにちは。
8月17日は何の日かご存知ですか?
インドネシア独立記念日です。

 

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国旗の白と赤で装飾された学校。

 

お祭騒ぎの独立記念日

独立記念日の前後、各会社や学校では様々なイベントが開催されます。

例えば配属先の事務所では、鰻とりに煎餅早食い、綱引きや卓球など各種大会が行われています。

学校でも、日本の体育祭のように大会が目白押しです。

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学校での独立記念のイベント(バレーボール大会)

街中の建物も国旗の赤と白の装飾がされ、どことなくお祭のような賑やかさです。


終戦と独立

同年代の同僚

この時期仲の良い同僚の中には、こんな事を言う人がいます。
「僕は日本が嫌いだ。インドネシアを3年近く占領したんだから。」
それに続き他の同僚も、
「日本の占領は短かったけど、350年続いたオランダの占領よりもひどかったらしいね」

なんて話します。

もちろん少しジョークぎみで言ってはいますが、どう反応すれば良いのか困ってしまいます。

 

長く続いたオランダの占領に続いて、日本に占領されたインドネシア

その後インドネシア人は残留日本兵と共にオランダと戦い、独立を勝ち取りました。
この事について少なくとも僕の学校では詳しく勉強しませんでしたが、インドネシアの学校では詳しく勉強するようです。

 

友達のおばあちゃん

日本が上手で、通訳や先生を務める同年代の友達がいます。
以前彼女と話していた時、


「私が日本語を勉強すると言った時、おばあちゃんは怒って1年くらい口を聞いてくれなかった。

おばあちゃんは占領時代に日本兵から酷い事をされたらしいから」

 

こんな風に話してくれた友達もいました。
今では、おばあちゃんと彼女の仲は戻ったようですが…。

 

向かいのおばあちゃん

僕の住む家の向かいに、80過ぎのおばあちゃんがいます。
たまに通りかかると家に招待してくれ、いろいろなお話を聞かせてくれます。
ある時、ひょんな事から戦争の話を始めました。

「日本の占領時代は、それは辛かった。日本兵がくると隠れたものだ。」

 

そんなおばあちゃんに、日本の事が嫌い?

と聞いてみました。すると、


「日本の占領時代は辛かったけど、そのおかげで山の中に道が通って学校へ行けるようになった。

だから良かったんだよ」

 

知る事が大切

戦時中の歴史というセンシティブな問題で、いろいろな捉え方があると思います。

だからどこかを批判したいとは思いません。

ただ、僕は近代史の知識が乏しいと感じました。

もっと知らなければ。

 

世界平和のための協力隊

正直協力隊で、目立った成果を出す事は難しいです。

環境問題について言えば、2年間でこれまでの生活スタイルに変化をもたらす事は難しいです。

では、なぜ協力隊が必要なのか?

僕は草の根の友好関係を築くために必要だと思っています。

現地の人と共に働き、時には喧嘩し、たくさん話し、笑うことで、友好が深まりお互いの国を認めることが出来るのではないでしょうか。

 

今日もインドネシアと日本の友好のために、インドネシアで活動します。

二度と戦争が起こりませんように。

 

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インドネシア国旗は日本と同じ色。