【イベント】日本インドネシア60年と文化祭を通して思う、ゴム時間
こんにちは。
8月17日はインドネシアの建国記念日ということで、街中には赤と白の国旗がはためいています。
今回は先日行われた、イベントの様子をご紹介します。
※それから僕の思うゴム時間についても。
日本インドネシア60周年イベント
今年は日本とインドネシアの国交樹立60周年ということで、メダンでも記念イベントが行われました。
このイベントは領事館と日本人会の主催。
僕も日本人会の一員として運営に携わりました。
イベントは大きく分けて講演会とステージ発表(各種大会)の2つ。
2日間にかけて開催されました。
問題もたくさんあったけど…。
今回僕は、ステージイベントを運営してくれるインドネシアの学生たちを統括する担当でした。
でも…
各プログラムの参加者が当日までわからなかったり…
日本的な時間進行と、インドネシアのゴム時間の狭間で戸惑ったり…
急に司会者がいなくなったり…
いろんな人から弁当ないのかと言われたり…
言わないと動いてくれなかったり…
食あたりで体調が最悪になったり…
思い出したら切りがないほどいろいろありましたが、無事終了する事ができました。
正直いろいろストレスな事もありましたが、インドネシアの学生と一緒にイベントをつくる事が出来、とても貴重な経験となりました!
本当に一生懸命頑張ってくれた、ハラパン大学の学生に感謝です。
これからも、インドネシアと日本の架け橋として成長してくれる事を願っています。
観光学校での文化祭
60周年イベントから1週間後。
メダン市郊外にある観光専門学校で「文化祭」が開催され、僕は2日目に環境についてのプレゼンテーションを行いました。(1時間ほど)
1週間前の日本人主催イベントとは違い、開始時間になっても会場には人がいません。
「あ、これがインドネシアだ」
と少し安心しちゃいました。笑
結局45分遅れで開始。
プレゼンは80人くらい聞いてくれましたが、いまいち反応が薄かったような…。
大人数はやはり苦手です…。
プレゼンの見直しも必要です。
ゴム時間
2つのイベントに参加し、僕自身ゴム時間(インドネシアの緩い時間)に慣れきっているなっと感じました。
インドネシア(僕の関わってきたもの)では、時間通りに会議やイベント、授業が始まる事はほとんどありません。
始まってもなかなか人が集まらず、終わりがけに来る人も多くいます。
そして大抵時計の時間は合っていません。
時間通りに行われるものと言えば、日本人が絡んでいるものくらい?です。
こんな緩い伸び縮みするようなゆるい時間を、インドネシアでは「ゴム時間」と呼びます。
その点日本は時間に正確で、遅れる事は恥だと感じる人がほとんどです。
日本の電車は1分でも遅れると、謝罪のアナウンスが流れます。
日本にいる間は「時間に正確」である事が当たり前だと思っていましたが、ここに来てその価値観が変わってきました。
「時間に正確=誰かの喜びを奪っている」
こんな一面もあるのではないかと考えるようになりました。
※逆も言えるとは思いますが…。
もちろんみんなが時間を気にしなかったら、世の中は成り立ちません。
でも時間を気にするあまり、誰かの喜びまで奪ってしまうようになったのではないか…。
というのは、今回イベントで学生に時間を気にするように注意するあまり、学生たちがイベント自体を楽しむ喜びを少し奪ってしまったのではないかと感じたからです。
ゴム時間に慣れきっている学生には、少し大変だったかな…。
他にもこんな場面でも、同じような事が言えるのではないでしょうか。
例えば、スーパーのレジがなかなか進まずイラつくとき。
不機嫌な顔をすることで、店員さんが楽しく仕事する喜びを奪ってしまう…。
例えば、食事の待ち合わせ時間に相手が遅れてきてイライラしたとき。
相手はもちろん、自分自身の食事や会話を楽しむ喜びを奪ってしまう…。
そんな一面もあるのかなと感じました。
もちろん何か正解がある訳ではありませんが、ここにきて新たな価値観を知る事が出来ました。
「時間=目安」くらいのゆるいゴム時間もいいなと。
でも日本に帰ったら、なかなかゴム時間で過ごす事は出来ないだろうけど…。
残りのインドネシア生活は、ゴム時間でいこう〜
と決めて同僚とおしゃべりする、サンタイ(リラックスした)な午後。
今日の職場は建国記念日に向けて、卓球大会がはじまりました。
平和な一日でした。