【メダンお掃除クラブ】いつもとちょっと違う「ゴミ拾い」を実施
こんにちは。
乾期に入ったメダン。
すかっと晴れて洗濯物がぱりぱりに乾くこの頃です。
今回はメダンお掃除クラブの活動紹介です。
※公園でのゴミ拾い活動。
メダンお掃除クラブ(MOC)
メダンお掃除クラブは、メダン在住の日本人、日本語教師、日本語学習者などを中心に作られたボランティアグループです。
「メダンからゴミをなくそう」と活発に活動しています。
インドネシアでは単発で終わるイベントが多い中、メダンお掃除クラブは3年以上に渡って活動しています。
見えてきた課題
僕がメダンに来て8ヶ月。メダンお掃除クラブの活動に参加する中で課題も見えてきました。
①ゴミが減らない
2週間に1回のゴミ拾い活動にも関わらず、活動場所の公園のゴミは一向に減る気配がありません。
②メダンお掃除クラブの活動が広がっていない
長年の活動にも関わらず、ゴミ拾いボランティアを単なるゴミ拾い作業員と勘違いしている人もいました。
啓発活動のはずが、ゴミを拾うこと自体が活動に目標になっているような気も…。
③資金がない
ゴミ拾いと言っても、ゴミ袋や用具など費用は必要です。
これまではメインボランティアがカンパしていましたが、活動を広めるためには更なる資金が必要です。
※「ポイ捨てしないでくれてありがとう」というスローガンの入ったMOCティーシャツ。
中心メンバーでの話し合い
これらの課題を話し合うため、メダンお掃除クラブの中心メンバーが自主的に話し合いの機会を設けました。
そこで課題に対して、いろいろとトライしてみることに…
①ゴミが減らない・②メダンお掃除クラブの活動が広がっていない
【なぜ?】
市民の意識革命と新規ゴミ拾い参加者の確保が必要、活動を知ってもらうことが必要
【どうしよう?】
・SNSを通して活動をシェアしよう
・ゴミ拾い中にメガホンを使い啓発しよう(これまでは黙々とゴミを拾ってた)
・参加者が公園内を行進しながらゴミ拾いしよう
・チラシを作成してメダンお掃除クラブを広めよう
・学校での環境養育実施しよう(僕が講義予定の学校に、MOCの人も参加)
・Tシャツの他にゼッケンのようなものを作ってPRしてみよう(資金が必要)
③資金がない
【なぜ?】
募金活動をしていなかったから。
【どうしよう?】
・募金箱をゴミ拾いイベントに持って行き募金を募ろう
※実施1週間前の会議に集まったメンバー。
よし!試してみよう!
計画を立てたら実践!
ということで先週の日曜のゴミ拾い活動は、いつもとちょっと違う感じでやってみました。
●チラシを作成
事前にこんなチラシを作成。
※デザインは僕が担当。ボランティアの子が善意で印刷してくれました。
※内容は「無料」「さあMOCに加わりましょう」「ポイ捨てはやめよう」「一緒に掃除しよう」
今回はごみ拾い中にこのチラシを配り、MOCのことを広くPRしました。(約150枚)
またSNS上でもチラシを共有しました。
※チラシを配るボランティア。
●メガホンを使って活動を紹介
「私たちはメダンを綺麗にするために活動しています」
「ゴミのポイ捨てはやめましょう」
などとメガホンで宣伝しつつ、ゴミ拾いをしました。
※メガホンを使って呼びかけるボランティア。
●みんなで集まって行進&ゴミ拾い
これまでは広い公園内を各自バラバラにゴミを拾っていましたが、今回はまとまって活動してみました。
メガホン宣伝とチラシ配布の相乗効果もあり、好意の目で活動を見守ってくれる人が多かったように感じます。
※外国人の飛び入り参加も。
●募金活動
活動終了時のあいさつで参加者に対して募金も募りました。
学生も多いことから、たくさんはあつまりませんでしたが大きな進歩。
トライアルイベントを終えて
●良かったこと
・みんないつもより楽しそうに活動していた!
⇒みんなで活動出来ること、自分たちの活動意義を見いだせたことが理由かな。
・周囲の人の目が温かかった
⇒何をやっている団体なのかを宣伝したおかげで、周りの人の良い反応を示してくれた。
・チラシを捨てずに、持ち帰ってくれる人が多かった
⇒チラシはすぐに捨てられることが多いインドネシアですが、今回は捨てられたチラシは見ませんでした。
・掃除しだす人もいた
⇒公園で屋台を出す人で、MOCが活動を始める自ら屋台周りを掃除するおばちゃんもいました。
・次回参加したいと言ってくれる人もいた
※楽しそうにゴミ拾いするボランティア。
●課題
・事前に公園管理者にメガホンを使うことをお知らせした方が良い
・参加者が多くなった場合の用具が足りない(今回は約30名参加)
・参加者以外にも募金をお願いしたい
・飛び入り参加が少ない(今回は3人ほど)
※ゴミ拾いを終え、円になって活動報告する参加者。
ま、課題もまだまだありますが今回の活動はかなり良かったと思います。
これからもみんなでアイディアを出し合い、より楽しく活動できたらな〜と!
※ゴミ拾い後の記念写真。