ロンボク島での地震について
幸い僕の住むスマトラからロンボクへは、飛行機で6時間以上かかるため被害はありませんでした。
また、現在協力隊もロンボクにはいません。
ただ日々のニュースでは、被災地の厳しい状況が伝えられています。
ロンボクで被災した先輩協力隊のブロブには、大変な状況の中でも、明るく前向きに生きる現地の方々の様子が綴られています。
※みどりさんは、ネットを通して募金も開始してらっしゃいます。
現役インドネシア協力隊としては、緊急資金援助と募金活動を行うことに決めました。
緊急資金援助はボランティアバザー資金から、現地のコーディネーターを通して先日被災した方々に物資を支給しました。
また、10月までの予定でインドネシア国内で募金活動も始める事になりました。
日本でも元協力隊の方が、募金を開始しています。
ご協力いただける方は、ぜひお問い合わせください。
これ以上被害が大きくなりませんように。
【イベント】日本インドネシア60年と文化祭を通して思う、ゴム時間
こんにちは。
8月17日はインドネシアの建国記念日ということで、街中には赤と白の国旗がはためいています。
今回は先日行われた、イベントの様子をご紹介します。
※それから僕の思うゴム時間についても。
日本インドネシア60周年イベント
今年は日本とインドネシアの国交樹立60周年ということで、メダンでも記念イベントが行われました。
このイベントは領事館と日本人会の主催。
僕も日本人会の一員として運営に携わりました。
イベントは大きく分けて講演会とステージ発表(各種大会)の2つ。
2日間にかけて開催されました。
問題もたくさんあったけど…。
今回僕は、ステージイベントを運営してくれるインドネシアの学生たちを統括する担当でした。
でも…
各プログラムの参加者が当日までわからなかったり…
日本的な時間進行と、インドネシアのゴム時間の狭間で戸惑ったり…
急に司会者がいなくなったり…
いろんな人から弁当ないのかと言われたり…
言わないと動いてくれなかったり…
食あたりで体調が最悪になったり…
思い出したら切りがないほどいろいろありましたが、無事終了する事ができました。
正直いろいろストレスな事もありましたが、インドネシアの学生と一緒にイベントをつくる事が出来、とても貴重な経験となりました!
本当に一生懸命頑張ってくれた、ハラパン大学の学生に感謝です。
これからも、インドネシアと日本の架け橋として成長してくれる事を願っています。
観光学校での文化祭
60周年イベントから1週間後。
メダン市郊外にある観光専門学校で「文化祭」が開催され、僕は2日目に環境についてのプレゼンテーションを行いました。(1時間ほど)
1週間前の日本人主催イベントとは違い、開始時間になっても会場には人がいません。
「あ、これがインドネシアだ」
と少し安心しちゃいました。笑
結局45分遅れで開始。
プレゼンは80人くらい聞いてくれましたが、いまいち反応が薄かったような…。
大人数はやはり苦手です…。
プレゼンの見直しも必要です。
ゴム時間
2つのイベントに参加し、僕自身ゴム時間(インドネシアの緩い時間)に慣れきっているなっと感じました。
インドネシア(僕の関わってきたもの)では、時間通りに会議やイベント、授業が始まる事はほとんどありません。
始まってもなかなか人が集まらず、終わりがけに来る人も多くいます。
そして大抵時計の時間は合っていません。
時間通りに行われるものと言えば、日本人が絡んでいるものくらい?です。
こんな緩い伸び縮みするようなゆるい時間を、インドネシアでは「ゴム時間」と呼びます。
その点日本は時間に正確で、遅れる事は恥だと感じる人がほとんどです。
日本の電車は1分でも遅れると、謝罪のアナウンスが流れます。
日本にいる間は「時間に正確」である事が当たり前だと思っていましたが、ここに来てその価値観が変わってきました。
「時間に正確=誰かの喜びを奪っている」
こんな一面もあるのではないかと考えるようになりました。
※逆も言えるとは思いますが…。
もちろんみんなが時間を気にしなかったら、世の中は成り立ちません。
でも時間を気にするあまり、誰かの喜びまで奪ってしまうようになったのではないか…。
というのは、今回イベントで学生に時間を気にするように注意するあまり、学生たちがイベント自体を楽しむ喜びを少し奪ってしまったのではないかと感じたからです。
ゴム時間に慣れきっている学生には、少し大変だったかな…。
他にもこんな場面でも、同じような事が言えるのではないでしょうか。
例えば、スーパーのレジがなかなか進まずイラつくとき。
不機嫌な顔をすることで、店員さんが楽しく仕事する喜びを奪ってしまう…。
例えば、食事の待ち合わせ時間に相手が遅れてきてイライラしたとき。
相手はもちろん、自分自身の食事や会話を楽しむ喜びを奪ってしまう…。
そんな一面もあるのかなと感じました。
もちろん何か正解がある訳ではありませんが、ここにきて新たな価値観を知る事が出来ました。
「時間=目安」くらいのゆるいゴム時間もいいなと。
でも日本に帰ったら、なかなかゴム時間で過ごす事は出来ないだろうけど…。
残りのインドネシア生活は、ゴム時間でいこう〜
と決めて同僚とおしゃべりする、サンタイ(リラックスした)な午後。
今日の職場は建国記念日に向けて、卓球大会がはじまりました。
平和な一日でした。
【ジャカルタ上京】ボランティア総会
こんばんは。
7月末、久しぶりにジャカルタへ上京してきました!
今回は5泊6日の日程で、健康診断、中間活動報告、安全対策協議連絡会、ボランティア総会、環境分科会、懇親会などなど、かなり詰まった時間でした。
中間活動報告会
インドネシアに赴任して、早15ヶ月。
今回は事務所員やボランティア、関係機関の日本人を対象に、中間活動報告を行いました。
プレゼン用の資料をつくりながら、改めて
「いろいろな人に助けてもらっているな」と感じました。
職場の人はもちろん、お掃除クラブのメンバー、日本語の先生、学校の生徒、メダンに住む数少ない日本人などなど…。
なんだかんだ活動が形になっているのも、支えてくださる皆さんのおかげです。
恩返しする意味もこめ、残り9ヶ月頑張ります!
ボランティア総会
半年に1度国内のボランティアが集う、ボランティア総会。
今回は僕が総会委員長を務めました。
前回の総会から約半年。
活動の合間に総会委員でじっくり煮詰めていました。
インドネシアは島国のため、近くの隊員以外とはほとんど接点がありません。
(メダンは近くに隊員がいないので…涙)
せっかく同じインドネシアにいても、ほとんど関わりを持たず帰任する隊員も結構います。
ということで今回の総会は「ボランティアの交流」をメインにプログラムを考えました。
なかなか上手くいかない事もありましたが、結果的には親睦の深まる良い総会になりました。
これも総会委員のメンバーのおかげ。本当に良い人たちで…。
彼らに心から感謝です!
日本食
今回もトンカツや豚の生姜焼き、ラーメンなどメダンでは食べられない美味しい日本食を堪能しました!
「日本食ってなんて美味しくて、健康的なんだろう」
感激でした。
次にジャカルタへ行くのは12月かな…。
おいしい日本食を楽しみに、メダンの活動がんばります!
【環境教育】最近の活動(川の物語とスクールお掃除クラブ、そしてお花)
こんにちは。
気がつけば一ヶ月以上ブログを更新しておらず…。
この一ヶ月はラマダン(断食)からのレバラン(断食明け大祭)で、ゆっくり出来る時間が多くありました。
7月後半から新学期が始まり、少しずつ活動も再開してきたので、その様子を紹介します。
日本へ行く実習生向けの学校でのワークショップ
日本が海外からの実習生を受け入れているのを、皆さんご存知ですか?
恥ずかしながら僕は、こちらに来るまで実習生制度というものを知りませんでした…。
簡単に言うと、日本に住みながら技術を学ぶ制度です。
実習生として日本へ出発するためには、試験を受ける必要があります。
その試験のために日本語を学ぶ学校で、今回ワークショップをしました。
軍隊のような学校
学校に入ると20人ほどの坊主の学生。
何でも試験を受けるために坊主にするのだとか。
まるで軍隊のようです。
とは言っても素直で頑張り屋な学生たち。
そんな彼らに「川の物語」というワークショップをしました。
川の物語って?
「川の物語」は、日本での事前技術補完研修でも行った定番ワークショップ。
物語にそって、川(水槽)にいろいろな物が流れ込んでいきます。
川沿いの土から、洗濯汚水、工場排水などいろいろな物が…。
綺麗だった川が最後には真っ黒になります。
最後に「川を汚したのは誰か」を質問するという流れ。
もちろん答えはひとつでなく、様々な要因で川は汚れています。
「自分たちの生活が、川の汚染に繋がっている」
という事を体感して、自身の生活スタイルを考えてもらうのが、このワークショップの狙いです。
ワークショップを終えて
ずっとやりたいと思っていたけど、なかなか出来なかったこのワークショップ。
今回任地で初めて行いました。
ワークショップ後のディスカッションでは、いろいろな意見を聞く事が出来ました。
「みんなが川を汚した」
「工場排水が大きな問題」
「自分自身の生活にも問題がある」
インドネシアでは受け身の授業が多い中、自分で考えディスカッションする時間はとても大切だと実感したワークショップでした。
彼らが試験に合格して、夢の日本で活躍できますように。
スクールお掃除クラブ
毎週通っている高校も新学期が始まり、スクールお掃除クラブが始動しました。
2年生になって少し頼もしくなった生徒達が、クラブ活動を主導しています。
この日は新入生を交えて初めてのクラブ活動。
新入生は20人ほど参加してくれました。
クラブの紹介少しとゲームで盛り上がった生徒達。
これからの活動が楽しみです。
中学校の入学式
以前イベントで出会った校長先生に呼ばれ、中学校の入学式?っぽいイベントに参加しました。
遠方だったため学校側で車を手配してくれたのですが…
何と2時間30分遅れで僕の家に車が到着しました…。
寝坊+渋滞+警察の取締に引っかかったのが原因だとか。
インドネシアのゴム時間に慣れた僕でも、ここまで待たされると…。
そこにはお花が…
大遅刻で学校に到着したため、予定されていた環境の発表は出来ず…。
でも生徒の発表は見学する事が出来ました!
そして今回僕用に「お花」を準備してくれていました!
インドネシアの冠婚葬祭につきものの、このお花。
校長先生の優しさに、感謝です。
今後月に1回ペースで、生徒向けに環境や日本文化授業をする予定です。
少しずつ学校での環境教育を再開しています。
新学期も頑張ります!
【環境教育】初インドネシアラジオ出演
こんにちは。
先週末からレバラン前後の長期休みに入ったインドネシアです。
少し前になりますが、ラジオに出演した時の様子を紹介します。
初インドネシアラジオに出演
同僚がローカルラジオに出演すると言うので、同行することに。
今回出演したのは、メダンのクリスチャン向けローカルラジオ局「ラジオ マリア」。
クリスチャンが多いメダンならではのラジオ局です。
出演は約1時間。
メインは同僚の、ゴミ銀行に関する説明。
その中で僕も、活動やメダンお掃除クラブの紹介をしました。
途中、聴者からの生電話で日本の環境教育について聞かれるサプライズも…。
いつもの事だけど、こちらの人は話が長い…笑
途中から何を言っているのかわからなくなって困りましたが、何とか終える事が…。
いい経験になりました!
そして、このクリスチャンコミュニティ主催の環境イベントへも参加する事が、なかば強制的に決まり、番組内で宣伝されました。笑
若者を対象にした環境の日イベント
ラジオ出演の際に決まった環境の日イベント。
若者約30人を対象に、ゴミ拾い、プレゼン、ディスカッションが行われました。
今回のプレゼンでは、日本のゴミについての話や、ごみ減量のために何が出来るかを中心に話しました。
参加者はとても意欲的で、たくさんの質問も出てきました。
「日本人が環境問題を意識するようになったキッカケは何か?」
「インドネシアでは日本のように分別していないけど、まずはどう分別したら良いか?」
などなど…。
今回のイベントには、友だちのダニエル君も誘いました。
彼は9月に行われるWorld cleanup dayの州リーダーです。
「ゴミ拾いにみんなも参加しよう」
とプレゼンしてくれました。
これまで1人でプレゼンする事が多かったけど、こうして現地の若者も巻き込めるようになったのは大きな進歩です。
ということで、良いレバラン休みを。
【環境教育】School お掃除クラブスタート
こんにちは。
ラマダン(断食)も残り1週間ほど。
明後日からは長期休みに入るという事もあってか、事務所は落ち着いています。
いつものように…笑
長期休みに入る前のこの時期、2つの学校で「School お掃除クラブ」がスタートしました。
School お掃除クラブ
メダンお掃除クラブや僕の活動に共感してくれた学校で、School お掃除クラブがスタートしました!
今月からスタートした初のSchool お掃除クラブは2校。
毎週通っている北スマトラ大学とSMKN1という高校です。
北スマトラ大学
こちらの大学では、毎週日本語学科の日本語会話の授業に参加し、日本の環境や文化などを話しています。
大学の先生の中に環境に対して熱心な方がおり、今回のお掃除クラブのスタートにこぎ着けました。
クラブの名前は
【USUお掃除クラブ】(USUは北スマトラ大学の略)
現在はラマダン中という事もあり、ラマダン休暇明けから本格的に始動する予定です。
SMKN1(高校)
こちらの高校へも、毎週日本語の授業に参加し、日本の環境や文化などを話しています。
もともとこの学校の生徒に
「私たちの日本語の先生になってください」
と言われたのがこの学校へ行くこととなったきっかけです。
ピュアで真面目な生徒たちは、環境の話をすると真剣に考えてくれます。
この学校の日本語の先生も環境問題に関心を持ってくれ、今回のお掃除クラブがスタート!
初代お掃除クラブの顧問には僕が任命されました。
SMKN1でのキックオフ
SMKN1高校のお掃除クラブの名前は
【OSOJI SMEKSA】
先日早速キックオフミーティングが行われました。
ミーティングでは今後どんな活動をしたいか話し合いました。
まずやるのは…
①校内のゴミ調査と呼びかけ
②校内のゴミ拾い
新2年生が中心のお掃除クラブ。
8月からの新学期に、後輩をクラブに誘ってクラブを盛り上げる予定です。
World Cleanup Day 2018
【WCD】World Cleanup Day(世界ゴミ拾いの日)はご存知ですか。
今年は9月15日に世界中で行われる、ゴミ拾いイベントです。
5月からメダンお掃除クラブのメンバー(ダニエル君とヴォニーさん)が、このWCDイベントの州代表として研修などを行っています。
そんな州代表の2人がSMKN1でも、Schoolお掃除クラブメンバーにプレゼンをしてくれました。
インドネシアのゴミの状況から、世界的な環境問題、自分たちに出来る事など…。
生徒も熱心に聞き入っていました。
何だか僕の目標としていた姿が完成しているような…。
すでに次のステップに移ってきているように思います。
ともあれ、学校も休みに入るので一休み。
新学期の活動が楽しみです!
【インドネシア生活】デング。
こんにちは。
1か月近くブログ書いていませんでした…。
というのも体調を崩して入院していたからです…。
一応デング?
5月中旬、他任地の環境隊員がメダンに来てくれ、いろいろな活動先を回っていました。
その日は、遠出して夜ガタガタ道を移動していると…
「頭が痛い。」
いつもの偏頭痛だと思って帰宅すると…
「熱がある…」
ま、薬を飲んで一晩寝れば治るかな。
っと思い床につくも
「激しい頭痛に眠れない…」
そして翌朝、体温を測ると
「39度越え…」
病院に行くと点滴を打たれ、デングの検査をすることに。
待つこと数時間…
この時は、デングの陽性反応は出ませんでした。
でも入院した方がいいと言われ、インドネシア初入院することに。
白血球と血小板の値が下がったので、医師にはデングと診断され結局1週間ほど入院しました。
※JICA的にはデングの陽性反応がないので、デングとは言い切れないとの事ですが…
幸いにもかなりの軽度だったので、食欲こそないものの、初日以外はそこまで辛くありませんでした。
人の温かさを感じる時
症状も軽かったので、最低限の人にしか入院した事を連絡しませんでしたが、すぐに情報が広がりたくさんの人がお見舞いに来てくれました。
同僚や学校の生徒、お掃除クラブのメンバーまで、中には毎日くらい来てくれる人もいて、本当に温かい人たちに囲まれてるなって感じました。
お見舞いの仕方
こちらのお見舞いは少し賑やかです。
①お見舞いの品物をくれる
(クルマという、中東産のナツメヤシをたくさんもらいました)
②症状などを聞いてくれる
③写真撮影
④自由時間
日本だったら家族以外のお見舞いはせいぜい30分くらい。
でもこっちでは1時間、2時間なんて言うのも当たり前です。
そして結構な確率で行われる写真撮影。
賑やかなお見舞いに、寂しさを感じる時間はありませんでした!
困った時はお互いさま
お見舞いに来たみんなが言ってくれた言葉です。
日本では、
「迷惑かけてしまう…」
なんて思って遠慮しがちですが、インドネシアではそんな水臭い事をいうのは厳禁です。
むしろ
「なんで連絡してこないんだ」
って怒られます。笑
当たり前に、人を大切に出来るインドネシアの人。
感謝の気持ちでいっぱいです。
これから
退院後はなかなか怠さが抜けず、食欲もなかったので、1週間ほど自宅で安静にしていました。
ちょうどラマダン(断食)が始まり、活動もひと休みの時期だったので気兼ねなく休む事が出来ました。
そして今週末からは2週間ほどのレバラン休暇。(日本のお正月みたいな)
学校も休みに入るので、しばらくはゆっくりしたいと思います。
ちなみに、体調は全快です。
軽い症状でよかったです…。
(今回軽症ですみましたが、デングは悪化すると命に関わる危険な病です。)
残り1年弱、健康に気をつけて、ゆるく頑張ります!